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猫のペット史

猫は元々ペット用の動物ではなく、野生動物で、しかも群れではなく単独で生活をしていました。

その起源はリビアヤマネコであるというのが一般的によく言われています。

このリビアヤマネコは現代でもアラビア半島や北アフリカなどに野生の猫として生活しています。

この野生の猫が人間の生活と関わるようになったのは約5000年前の古代エジプト王朝の時代です。

ナイル川を中心に栄えたこの文明では、肥沃な大地で大麦や小麦などを栽培していました。

収穫した穀物の天敵は鼠です。その鼠の天敵が猫だったのです。

今となっては確認の仕様がないのですが、最初から人間がペットとして猫を飼ったのではなく、鼠を獲物として狙った猫が穀物倉庫に住みついたのだといわれています。

猫は肉食なので鼠は食べても穀類は食べません。古代エジプトの人々にとって、この猫の倉庫への住み着きはまさに天恵だったのです。しかしこの時はまだペットと呼べる関係ではありませんでした。

その後長い時間をかけて少しずつお互いの生活や心の距離が縮まっていってペットという存在になっていくのです。

古代エジプトの、特に王侯貴族たちの間で猫はペットとして非常に愛されていました。

亡くなるとミイラにして埋葬していましたし、壁画などにもペットとして愛されている姿が描かれているのです。

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2007年11月07日 00:54に投稿されたエントリーのページです。

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